赤ちゃん用水着
3人のプロが語るベビースイミング座談会03
国内でベビースイミングが始まった頃から長年携わってこられた3人のプロに指導者、施設経営者、製造業と立場の違う視点で意見を交わしていただきました。
- 本当にベビースイミングの効果は奥深いですね、お話を伺っているとその可能性にワクワクさせられました。とはいえクラブによって指導の内容に差があったり、同じプログラムでも指導者によって効果が変わってくるといったお話もあって、そうしたところにベビースイミングの課題があるのかなと思いました。
- そうですね。例えば施設的な問題でいえば、ベビースイミングには適温があるのですが、低い水温で行われているところもあって、循環器系にいいはずのベビースイミングが冷やすことで内臓によくない影響を与えたとしたら問題ですね。そうした水温の低いプールで赤ちゃんをダンベル代わりにしてお母さんがアクアダンスをするようなレッスンもあるようですが…赤ちゃんの体は温まりませんよね。
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ベビースイミングは赤ちゃんの将来にとって必ず有効で効果的なものでなければならない、そこのところをクラブの経営者も指導者も肝に銘じておきたいですね。
大きく言えば人類の未来のためにいいことをやるということですから、そのためにはしっかりと勉強して取り組んでいきたいです。
- われわれメーカーは、赤ちゃんのためにいい商品を作るのは当然ですが、この商品を使って何ができるか分かりやすく伝えていくことも必要だと思っています。 ここにベビースイミングをしている赤ちゃんの写真があるのですが、
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この表情が理屈なしに水のおもしろさというか魅力を伝えているんですよ。
泳ぐということだけでなく、こうした水の気持ちよさや魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいですね。
スイミングクラブさんや指導者のかたと協力して今回の企画のようにホームページでも発信していければと思っています。
- 今日は貴重なお話をどうもありがとうございました。
3人のプロが語るベビースイミング座談会02
国内でベビースイミングが始まった頃から長年携わってこられた3人のプロに指導者、施設経営者、製造業と立場の違う視点で意見を交わしていただきました。
- ベビースイミングの目的はどういったものですか。
- バウマイスター氏は “子どもの生命の安全を確保すること” “循環器系統の発育を促進すること” “可能な限り泳げるようにしてあげること”という3つの大きな目的を提唱し、 この目的を果たせるように日本のインストラクターは養成されました。
- 湯本先生は長年ベビースイミングの指導をされていらっしゃいますが、実際の効果や影響はいかがでしょう?
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ベビースイミングには多くの効果がありますが、そのひとつに循環器への良い影響があります。赤ちゃんの心臓と肺は未熟ですが、浮力のある水中で仰向けやうつ伏せの姿勢をとると楽に全身に血液を送ることができ、身体の隅々まで酸素が行きわたります。
さらに6~7歳までは肺胞が増える時期ですが、水中で息継ぎとか息堪(いきこら)えをしたお子さんは肺胞の数が増えます。さらに肺の容量も大きくなりその表面に毛細血管がより多く形成されます。その結果酸素摂取量を高めることが出来ます。
肺胞が増えると胸幅が厚くなります。赤ちゃんの中には漏斗胸(ろうときょう)と言って 胸が少しへこんだ形をしている子がいますが、ベビースイミングから幼児水泳へと進んでいくにつれ肋骨の下の肺が膨らんで平らな形になっていきます。
- 具体的にベビースイミングでは心肺を鍛えるのにどのようなことをされるのですか。
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赤ちゃんを自発的に水に潜らせる“もぐり”をします。潜りは強制的に行ってはいけません。潜りたいという気持ちを引き出して行うことが大切です。赤ちゃんが自分から梯子を伝って水中に潜っていく“水中梯子(はしご)”はとても良い用具です。
潜るときの注意は水中毒を起こさないように口を閉じ息を止めて潜る習慣を付けさせます。潜りを楽しく行うことにより、泳ぎの息継ぎが出来る様になります。
一人泳ぎが出来る様になると心肺機能はより向上します。
- 循環器系以外にも身体に及ぼす効果はありますか?
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0~3歳の脳の発達には、感覚、運動神経に刺激を与えることが効果的です。赤ちゃんは適温の水中に入れると浮力、水圧、水流などが皮膚刺激になって、全身を使って手足をよく動かします。これは、脳の神経系の組み合わせを沢山作っているのです。
2~3歳になり浮き具をつけずに手足を動かして泳ぐようになるのを見ると赤ちゃんの脳の発達のすばらしさを痛感します。
- 水の刺激が脳の発達に役立つということですね。
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3歳までに与える刺激は重要です。例えば障がいのあるお子さんがベビースイミングによってその後に出る症状が軽減された実例もあります。障がい児の中には触られるのをひどく嫌がるという皮膚感覚の異常があるのですが、ベビースイミングを行った場合はそうした症状が出にくいようです。障がいを持つお子さんにもこうした良い影響があるのですから、健常なお子さんにも多くの良い効果があると思います。
赤ちゃんには本当に無限の可能性があります。私は赤ちゃんの実り多い人生を願ってベビースイミング指導をしています。
- わが社で開発した水着の紐(ケーブル)はどのような効果を発揮しているでしょうか?
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水着の背中部分についた補助用の紐は、「教程(※1)ケーブル」の為に作られたもので、赤ちゃんの手足の動きを引き出してくれるものです。お母さんが紐を使って補助することで、身体全体をしなやかに使って、手足を自由に動かすことができます。
大人になってから水泳を始めると手足だけを使って泳ぎがちですが、赤ちゃんは躯幹筋という骨に近い筋肉を使ってしなやかな動きをします。この筋肉の動かし方を習得すれば、持久力を必要とする動きができるようになりますから、たとえば他のスポーツをするうえでも非常に役に立ちます。これは将来の大きな財産となりますね。
- このケーブルは3本あるのですね。
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はい、3段階になっているので月齢によって使い分けることができます。
月齢の低い赤ちゃんほど水面と直角に近い体位から始め2段目、3段目と徐々に水平体位に近づけていきます。そしてお母さんから離れて、一人泳ぎが出来る様になっていきます。この水着の背中の紐は飾りではなく教程の為のものです。
※「教程」…ベビースイミングの指導教程のこと
3人のプロが語るベビースイミング座談会01
国内でベビースイミングが始まった頃から長年携わってこられた3人のプロに指導者、施設経営者、製造業と立場の違う視点で意見を交わしていただきました。
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本日はベビースイミングに長年携わっていらっしゃる3人の方それぞれのお立場からお話ししていただき、ベビースイミングについていろいろお教えいただければと思います。
よろしくお願いします。
- よろしくお願いします。
- ところでベビースイミングはいつ頃どのように始まったのでしょう?
- 記録に残り始めてから1世紀以上経ちますが文献にも載らず自然に個人的な経験をもとに行われていたことも含めると、たぶん人類始まって以来からじゃないでしょうか。
- 今のようなベビースイミング教室は世界的にはどのような形で始まったのですか?
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最初はアメリカ、カナダ、オーストラリアで発展しました。
プールがある家庭も多く、海、川、湖でのレジャーが盛んで子どもの水難事故が非常に多かったことから、水に落ちても自分の安全を確保できるように教えるのがベビースイミングのはじまりだったようです。
1966年から西ドイツの大学教授やミュンヘンのバウマイスター氏などによって学術的な研究が行われました。
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1966年というと東京オリンピックが終わった翌々年で、
日本ではスイミングクラブが誕生した頃ですね。
- そうですね、日本でスイミングクラブが誕生した頃、西ドイツではすでにベビースイミングの研究が行われ学術論文が発表されていたわけです。日本もそうした情報を収集して、1976年にIISP[国際水泳プログラム研究所]を設立し、指導カリキュラムやシステムの整備、関連事業の研究開発を組織的に行うようになりました。これがIISPベビースイミングの始まりですね。
- 日本のベビーを対象に実際に行われたのはいつ頃からですか。
- 1976年1月に東京日野市のスイミングクラブで日本の赤ちゃんを対象に実験が行なわれました。4月にはバウマイスター氏を招聘してインストラクター養成講座を開き、ベビースイミングインストラクター1期生を誕生させたのです。
- その時の様子が『月刊スイミングライフ』に掲載されているこの写真ですね。
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ええ、これがバウマイスター氏です。
当時36歳の独身だった彼がベビースイミングを始めたきっかけは、子どもが溺死したのを目の前で見たことだったそうです。これは二度とあってはいけないことだと始めました。
彼は『私のところには世界中からベビースイミングを学びに来るけれど、
ただ利益追求のためだけの人は相手にしたくない』と言っています。
IISPが取り組んだベビースイミングも同じ哲学にあります。
間違いがあってはいけないという信念のもとに科学理論を総動員して慎重に取り組んできました。それが日本のベビースイミングのスタートでした。
- 歴史を振り返るとベビースイミングの思想や考え方のすばらしさをあらためて感じますね。ではフットマーク社がベビースイミングと出会ったのはどういうきっかけだったのでしょう?
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わが社は1946年に赤ちゃんのおむつカバーの製造業として創業しました。
1970年には学童用の水泳帽子を開発・製造しスイミングクラブさんとのお付き合いが始まりました。波多野さんのお父様の勲さんが「指導者もプログラムも施設も大事だが水泳の道具を作ってくれる人がいないとスイミングは発展しない」とおっしゃって、我々はベビースイミング開始当初から水着の開発に携わらせていただきました。
おむつ作りのプロとしては「任せてください!」と言うところで、日本人に合うように工夫をしてベビー水着「ハーネス」の第1号を作ったのです。
- ベビーハーネスは1号から始まって、改良を重ねて今ではファイブですね。
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ファイブかぁ…。どうすれば指導上の目的にかなったものになるのか、現場の先生やお客さんの声を取り込んで改良に改良を重ねて進化させてきた結果です。
私は将来の人材を育てるベビースイミングの商品を作ることにものすごく責任とやりがいを感じ、嬉々としてこの商品開発に取り組んできました。
親子で楽しむベビースイミング
ベビ★スイは赤ちゃんの発育に良いとされる「ベビースイミング」についての情報サイトです。
専門家の方のお話をはじめ、どこで体験できるのか、どんな道具が必要なのか等、ベビースイミングを始めてみたい方に役立つ情報を発信していきます。
※当サイトの無断転載、複製を禁じます。掲載している情報、画像はすべてフットマーク株式会社に帰属します。
ベビースイミングときいてどんなことを想像しますか?
赤ちゃんと水遊びしたり、親子の触れ合いを楽しんだり、体が丈夫になったり…実はそれだけではない、
とても素晴らしい効果があるのです。
発育にもたらす効果だけでなく、万が一の事故の際にも自らを守る術となるスイミング。
水への順応性が高い赤ちゃんに一生の財産を与えられるベビースイミングの世界をのぞいてみませんか?
ベビースイミングにはこんなにすばらしい意味と効果があります!
ゼロ歳の赤ちゃんでも無理なく泳ぎを覚え、水中で自分の力で命を守ることができるようになります。一度覚えた水泳は一生忘れることはなく、生涯通じての水へのパスポートが取得できます。
水中運動によって循環器系が発達するので血液の巡りがよくなり丈夫な身体になります。
また水圧や浮力によって筋や関節がリラックスした状態で自由に動かせるので将来に有益な運動能力が身につきます。
新生児期に与える刺激で脳の能力は最大限に引き出されますから、水中運動による五感への刺激には計り知れない可能性があります。また適度で快適な運動が赤ちゃんの睡眠と栄養を促進し健やかな心身の成長を助けます。
紫外線は赤ちゃんにも悪影響!?紫外線対策
紫外線は赤ちゃんにとっても大人にとっても悪影響をもたらす天敵!
紫外線の蓄積でシミやシワができやすくなり、皮膚癌の発症率も上がってしまいます。赤ちゃんのときからしっかりと紫外線対策を行いましょう。
年々増加傾向にある紫外線は危険がいっぱい。
赤ちゃんの紫外線対策はきちんと行っていますか?
赤ちゃんの肌は大人の肌に比べ、皮膚が薄く紫外線の影響を受けやすいので赤ちゃんのときこそ念入りに対策を行わなくてはなりません。皮膚が薄い分、表面だけの日焼けに留まらず皮膚の深くまで浸透し、皮膚の機能を壊してしまう可能性も。
紫外線は蓄積されていくものなので、赤ちゃんのときから紫外線を浴びる量が多い子ほど皮膚癌の発症率も上がり、発症年齢は若くなるということも分ってきているそうです。
他にも紫外線の影響と考えられる症状は様々あるので、赤ちゃんの紫外線対策はしっかり行いましょう。
水着としてはもちろん、普段着としても紫外線対策の羽織物としても使える欲張り水着なら、一枚で何通りもの使い方が出来るのでとても便利!
荷物にもならないので旅行にもぴったりです。すぐに大きくなってしまう赤ちゃんの水着を買うのはなぁ…と抵抗がある方にもおすすめ!